第13章:「倦怠期のないユダヤ人夫婦の習慣」
倦怠期のないユダヤ人夫婦の習慣
福山ゆり著アマゾン書籍「世界を動かすユダヤ人の子育て14の秘訣」から、各章のポイントを簡単に掲載しています。先回は第12章「ユダヤ人の驚くべき結婚観」編では、ユダヤ人にとっての結婚とは、男女が一つとなる過程を通して人間として成熟し、子育てという同一の目的の下でさらに成長していく「祝福&責務」であるとご紹介しました。
ユダヤ人家庭は「低い離婚率と家庭円満のモデル」
今回は「倦怠期のないユダヤ人夫婦の習慣」についてお話ししていきます。ユダヤ人家庭は「低い離婚率と家庭円満のモデル」となっていますが、その秘訣こそが「夫婦関係」にあると思われます。なぜなら、先回も記載したように「良き父母である前に、良き夫婦」が前提条件となっているからです。
良き夫婦関係を維持していくために、彼らが重要視してきたことを整理
- 元祖「交際0日婚」婚前交渉を禁止する:「男女七歳同席せず」という東洋の考えにも共通しますね。これは“結婚生活を通してのみ、性を体験・満喫できる”という価値観が根底にあります。多数との交際経験や婚前交渉をしてからの結婚生活よりも、“異性に対するあこがれ”を結婚まで守っていた方が、結婚後の夫婦生活がより刺激的で円満になるということだと思います。
- コミュニティが‘早婚’をサポートする:血気盛んな若者たちに交際経験や婚前交渉を禁止するだけに、家族・親戚・コミュニティが‘早く家庭を持たせてあげる’努力をしてあげることが必要です。(おせっかいなお見合いオバサンたちの存在はいつの時代、どの民族にもいるようですね!)世の中に個人主義が蔓延したとしても、結婚とは結局「家族と家族の出逢い」です。家族・コミュニティに応援され祝福されながら、結婚生活をスタートできれば、家庭生活中に困難な事があっても助け合うことができます。「周囲の大人(親が最も大きな影響を及ぼしますが)のような温かい家庭を築きたい」という‘結婚に対するあこがれ’を幼少期から持つことができるような努力が家庭で必要だと思います。
- 夫婦(父母)が互いの努力を称賛し合う習慣(安息日):先回の結婚観ともつながりますが、夫婦(父母)が「同一の目標(子育て)」の下で、相互補完的なパートナーとして夫婦が協力し合う姿が大切です。そんな親の姿を、日々子供たちが接することが「最も効果的な婚活教育」になっていると思います。
「夫婦ハブルータ」の重要性
私は良き夫婦関係を営みたい全ての方に「夫婦ハブルータ」の重要性を説いていきたいと思っています。私たち夫婦間の深い対話習慣は、子供たちが将来築いていく「夫婦の姿」にもなっていきます。
夫婦ハブルータを通して、下記の内容を得ていく事が出来ます。
- 照れたり、戸惑う事なく、相手への敬意や感謝を習慣化できます。
- 定期的な夫婦の対話の時間は互いを成長させ、家庭生活を発展させます。
- 男性は視覚に強く、女性は聴覚に強いと言われますが、「自分の気持ちを、夫に素直に話せる」という実感をハブルータで持つ事で、女性が深い信頼感を持つようになり「夫婦の性生活」にも変化をもたらします。
- 夫に愛されている!妻に信頼されている!という夫婦の内面から溢れ出る自信と安定感は子供たちにとって最適な家庭環境になっていきます。
次回はいよいよ最終章です!第14章「家庭内で行う性教育」編をお届けします。お楽しみ下さい!今回の内容についての詳細は、アマゾン書籍をご購読ください。↓
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